放射線科のご紹介

放射線科

当科は、診療放射線技師5名、事務職員1名の6名で運営しています。

CT、MRI、X線テレビ装置、乳房撮影装置などを設置し、迅速な検査体制により、医師が適正な診断を行うことができるよう精度の高い画像データの提供に努めています。

また、開業医の先生方からの依頼に応えるため、検査依頼にもスムーズに対応できる体制をとっています。

主な放射線装置

  1. 一般撮影装置 2台島津社製(FPD(フラットパネルディテクタ)システム・コニカ社製)
    一般撮影室(1):胸部・腹部・四肢などの撮影を行っています。
    一般撮影室(2):四肢・脊椎などの撮影を行っています。
  2. 乳房撮影装置 Fuji Film社製

    乳房撮影(マンモグラフィー)専用の装置です。
    乳がん検診も行っています。

  3. X線テレビ装置 島津社製

    X線透視装置で、気管支ファイバー・大腸ファイバーなど、透視を使った様々な検査を行っています。

    また、消化管(胃、胆のう、小腸等)の検査・撮影、整形外科での整復にも使用します。

  4. MDCT・64列 GE製

    X線を用いて全身(頭、胸、腹、手足等)の横断像(体の輪切りの画像)の撮影をします。病気の位置関係などが良くわかります。

    従来のCTに比べて、3D画像作成により細かい病変や骨折等が発見しやすくなりました。検査時間も短くなり被ばくを少なくしています。

  5. 骨密度測定装置 東洋メディック社製
    骨粗鬆症などの検査の為、骨密度を測定する装置です。骨折の危険度を調べます。
  6. 磁気共鳴診断装置(1.5T MRI) GE社製

    磁石と電磁波を使って、全身のあらゆる断面(縦、横、斜め)の撮影をします。

    通常の検査時間は全体で30分~かかります。

  7. 外科用X線テレビ装置 (手術室)GE社製
    手術中の透視、撮影をします。
  8. 院内回診X線装置 3台(手術室・病棟・発熱外来用) 島津・日立社製
    体を動かす事が不可能な患者様のため、病室・手術室にて撮影をする、移動型のX線装置です。

内臓脂肪CT検査

肥満は、高血圧、高脂血症、糖尿病などの原因となります。
生活習慣病が気になる方は、一度、内臓脂肪を調べてみませんか。

検査時間は、10分程度の簡単なものです。
検査終了後に診断結果をお渡しします。 → 診断結果見本

料金

2,200円(税込)

受付時間

毎日 8時30分~16時30分

脳ドック

厚生労働省の報告によると介護が必要になった原因として、脳梗塞・くも膜下出血・脳出血いわゆる脳卒中は、認知症についで多い病気です。突然の発症が心配な方、ご自身の脳の健康状態をチェックしてみませんか。

脳ドックとは

検査の主な目的は、脳の血管に関する病気を発症していない方、無症状の方に対して画像検査を行い、脳の異常を早期に発見し予防することです。それにより、将来の脳血管障害のリスクを低減できるきっかけになります。
また、脳に病気がなくても長期にわたって安心というわけではありません。健康診断や人間ドックと同様に定期的な検査は必要です。

検査をおすすめする方

☞積極的な対象は、中・高齢者の受診が望ましいとされています。
☞高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙などの生活習慣病のリスクが高い方
☞親族の中に脳の疾患の既往がある方

 

検査内容

脳MRI撮影、脳血管MRA撮影、頚部血管MRA撮影
MRI検査は、日本脳ドック学会のガイドラインに準拠した1.5テスラの高性能MRI装置を用いて推奨されている4種類の横断像(T1、T2、FLAIR、T2*)と脳血管、頚部動脈の撮影をします。検査時間は20分~30分になります。
脳・頚部の血管は、造影剤という薬剤を使用しなくても立体的な画像を描出できます。

血圧、脈拍の測定

 

脳ドックでみつかる病気

脳のMRI検査
症状を起こしていない脳梗塞や微小出血、脳腫瘍、加齢や脳虚血に関連した大脳白質病変などを診断することが可能です。

脳血管、頚部血管のMRA検査
くも膜下出血の原因となり得る脳動脈瘤、脳血管の狭窄(血管の内部が細くなってしまうこと)、頚部血管の狭窄や閉塞(血管の内部が閉じてしまうこと)

撮影する画像

お申し込みコース

「脳ドック画像検査単独コース」と「人間ドックオプションコース」の2コースをご用意しております。


検査結果

お申込みのコースにより、検査結果説明の日程が異なります。
いずれも内科医師による結果説明を受けることができますので、ドックの予約時に合わせて予約ください。
結果の報告書は約2週間程度でご自宅に郵送いたします。
撮影したMRI画像もCD-Rに記録して、報告書に同封してお渡しします。
緊急性の高い異常や疑わしい所見が見つかった場合、当院より電話連絡させていただき、専門医のいる病院へ紹介いたします。

検査料金

22,000円(税込)

検査実施日

完全予約制で、毎週水曜日実施しています。
*救急患者の撮影のため、お時間が前後する場合がございます。ご了承ください。

ご予約・お問い合わせ

平日9時~17時にて、電話または総合受付にてお願いいたします。
検査内容に関するご質問は、放射線科にて平日15時~17時にてお受けいたします。お気軽にお問い合わせください。

その他、予約時間に遅れそうな場合や、予約の変更あるいは検査のキャンセルの方は、必ずお電話ください。

助成金について

匝瑳市在住で、国民健康保険に加入の30歳以上の方及び後期高齢者医療制度に加入の方は助成制度があります。
予約が決定しましたら市役所市民課でお手続きをして、受検承認書を当日ご持参ください

ただし、前回のドック受診から概ね1年経過していない方、市の特定健診を受ける方、保険料未納の方は、助成を受けることができません。

他市町村にお住まいの方は、ご予約前に各役所にお問い合わせください。
また、社会保険や共済保険に加入の方も助成制度がある場合がございますので、お勤め先の担当者にご相談ください。

重要事項:ご予約の前にご確認ください

次の方は検査が受けられません。
・心臓ペースメーカー、植え込み型除細動器、神経刺激装置、圧可変式バルブシャントがある方。
・人工内耳がある方。
・インスリンポンプ、持続グルコース測定器を装着している方。
・可動式義眼の方(磁力で装着する義眼)、眼球内金属異物のある方。
・体内にステント、クリップ等の金属を埋め込む手術を3ヶ月以内に受けた方。

  • 次の方は検査が受けられない場合があります。
    ・脳動脈のクリップ、その他の体内金属(プレート、人工関節、ステント、インプラント、人工弁など)を植え込む手術を受けている方は、手術を受けた医療機関にMRI撮影の可否について、あらかじめご確認をお願いいたします。金属の材質によってはお受けできません。
    ・閉所恐怖症の方。
    ・妊娠中の方、またはその可能性がある方。

以下の物は、MRI検査室へ持ち込めません。あらかじめ外してきていただくか、外せる準備をしてきてください。
・入れ歯、かつら、補聴器、ヘアピン、ネックレス、ピアス、カラーコンタクトレンズ、腕時計、指輪、湿布、エレキバン、金属がついている下着、カイロ、ヒートテックなどの保温性の下着、ネイル。
・化粧品には金属が含まれていることがあるので、やけどの危険があるため化粧を落としていただいた状態で検査を行います。
・刺青やアートメイクがある方は、やけどの恐れがあります。安全に配慮して検査を行いますが、検査中ピリピリ感じるようでしたら、検査時にお渡しするブザーを押して、すぐにお知らせください。

*脳ドックは、原則として症状のない方・脳疾患の既往がない方を対象に行います。
現在、症状(頭痛、めまい、しびれなどの頭部に関する症状)がある方や、脳疾患の既往のある方は、脳ドックではお受けできません。保険診療にて診療科での受診をお願いいたします。

放射線被ばくについて

医療被ばくの考え方

医師は、検査によって得られる利益(病気を診断し、治療方針を決めることができる)が 放射線被ばくのリスクよりも大きいかどうかで、放射線を用いた検査が本当に必要かを判断します。
不必要な被ばくを避けながら、適正に検査を実施することが原則です。

診断参考レベル(DRL)について

医療被曝の線量には上限がありません。これは、仮に上限を設けてしまいますと、患者さんの診断や治療に支障をきたす可能性があるためです。このような医療被ばくを最適化する目的で、診断参考レベル(Diagnostic Reference Level:DRL)の利用が推奨されています。
当院でも、診断参考レベルに基づいて、放射線を使用した検査の標準化と最適化に取り組んでいます。

当院の被ばく線量と診断参考レベル(DRL)との比較(PDF形式:189KB)